熊本労災病院

今回の増改築にあたり、老朽化した検査部、病棟の建替更新に伴い外来診療部門も集約することで、病院機能の効率性の向上を高める計画としています。各ゾーンはホスピタルストリートから明確に分岐、区分され、部門別受付を設けることで患者にわかりやすい動線計画に配慮しました。また、さらなる救急医療体制に対応するために救急部、ICU、ヘリポートを新設しました。

受付・医事の機能を既存棟に残すこととなり、増築中央診療棟へのアクセスはホスピタルギャラリーと称する連絡通路で接続する形態となっています。この間の距離をいかに感じさせない通路とするかがひとつのテーマでしたが、病院スタッフ、地元高専の生徒を含めたワークショップを行い、協力してつくり上げたギャラリーとなりました。
要所に中庭をのぞむベンチや書棚を配置し、地元高校写真部による定期的な展示の更新の協力を得て、現在では施設利用者の憩いのギャラリー的通路となっています。

<建築概要>
所在地 熊本県八代市
延床面積 10,600m2
(工事部分)
29,900m2(全体)
構造 鉄筋コンクリート造
階数 地上5階
病床数 106床(工事部分)
410床(全体)